初めての「ポスティング川柳コンテスト」、とても楽しみにしていました。
最終選考に残った30句の中には、ポスティングという仕事のキャッチフレーズにもなりそうな、配布員なら誰もが共感できると思われる句もありました。今回の一位の作品は、もちろんその最もたるものと言えるでしょう。
”「御苦労様」 その一言で 力わく”
ポスティング業の大変さ、誇りたい気持ちと恥ずかしさの葛藤、喜び、作者の動きや人柄までも、たった十七文字の中に凝縮されているようです。
川柳の面白さと共にポスティングの奥深さも感じられました。
読んだときに思わず、「私も一緒だ!」と声を上げてしまう作品に出逢えることも、コンテストの楽しみのひとつです。
今後は、川柳の特徴のひとつでもある社会性や風刺性が滲んでいる句もたくさん出てくることを期待しています。
内山 澄孝 氏 (2016年2月 上田にて)